日本橋三越本店で行われている「イタリアンフェア」に参加させていただいている。
吉祥寺伊勢丹さんに始まった「催事(=期間限定販売会)リレー」も、いよいよ終盤を迎えた。吉祥寺でも新宿でも、ある程度、お客様から好評価を頂き、手ごたえをつかんだ。そうして臨んだイタリア展は、いささか異色の販売会だ。周囲のテナントさんが、ワインやチーズなどイタリア産のものを販売する中、あえて『国産』のイタリア野菜を販売している。(株)りょくけんが、主にレストランさんたちに卸している野菜たちを、初めて小売にしている。私も含めスタッフさんも、担当の金子や農家さんに聞きながら、てんてこ舞いで販売している。
やはり、日本橋の三越本店ということもあり、かなりの人手。なるほど、東海道がここから始まっただけのことはある。毎日たくさんのお客様にご来店いただいている。 ありがたいことだ。
一部だが、販売商品をご紹介する。
■ホワイトアスパラガス 北海道産 約150g 840円(税込)
北イタリアは世界的な評価を受けるホワイトアスパラの産地ですが、日本の北海道だって負けていない。赤井川村の赤木さんが作るまさに初物のホワイトアスパラは、最高に甘みが乗っていて、味が濃い。店頭では、電子レンジで50秒温めただけのものを試食に提供。味付けなしなのに、かなりの旨さがある。
もちろんグリーンアスパラもご用意。こちらも味が濃く、生で食べられるほど、やわらかい。
■フィノッキオ 岡山県産 1050円(税込)
岡山県倉敷で、西洋野菜を栽培する、藤原さんの手のもの。料理会では、フィノッキオ栽培の第一人者として知られ、当時、誰も注目していなかったフェンネルの栽培にいち早く手をつけ、日本に広めた。セルリーに、独特の甘さとアニスに似た香りを盛り込んだ西洋野菜の代表格。スライスしてサラダにしたり、煮込んで食べる。
大きなサイズだけでなく、密植して、小さく育てたミニも、そのままスティックサラダになるサイズなので、手軽に料理できる。
■エルバステラ 岡山県 840円(税込)
同じく藤原さんのもの。鹿の角という意味らしい。ほのかに塩味があり、さくさくした歯ごたえも楽しめる。なかなか目にしない珍しい葉野菜。塩、こしょうに、お気に入りのオリーブオイルだけでかけた単品のサラダも美味しい。
■セルヴァティカ 岡山県 420円(税込)
ルーコラの原生種と言われる品種で、セルヴァティカは、英語に直せば、wildに当たるイタリア語。一般的なルーコラに比べ、味、香りともに濃く、辛味も強いので、他の野菜に織り交ぜて使う。生産者の藤原さんいわく、「これをうまく使えるシェフこそ、腕の立つ料理人。」とのこと。
■ビエトラ 岡山県産 399円(税込)
英名をスイスチャード、和名をフダンソウ(不断草)と言う。鮮やかな赤と黄色が好まれ、最近では幼葉を、ベビーリーフとして使うことが多い。わずかなエグミがあり、生でも、火を通しても美味しい。
これらに、マスタード水菜やサマーレッドをミックスした、彩り豊かなベビーリーフも販売しているので、迷ったら、こちらがオススメだ。
■カーボロネッロ 愛知県産 840円(税込)
知的障害者を預かる学校法人岩崎学園さん。浜松の会社から車でほんの一時間ほどの距離にあり、授業の一環として、農作業が組み込まれており、どうせやるなら、と創業者の意図があり、イタリア野菜を、20年も前から栽培している。アーティチョークこと「カルチョッフォ」も栽培しており、販売する予定だったが、今年は遅れ気味で、会期中には間に合わないとのこと。少し残念だ。カーボロネッロは、直訳すると「黒キャベツ」。形状はケールに似ており、非結球型のキャベツの仲間だ。生で食べると苦いが、火を通すとしんなりとやわらかくなり、味が出て、苦味が弱くなる。バターソテーなどがオススメだ。
■コールラビ 愛知県産 399円(税込)
ヨーロッパではかなりポピュラーな野菜で、キャベツやブロッコリーの仲間で、その芯の部分に味は似ている。生でもスライスして召し上がれる。茹でたりして火を通してもカブのような風味があり、美味。紫と緑をご用意。
■ブラッドオレンジ(タロッコ) 愛媛県産 210円/100g →小さいサイズでおおよそ100gくらい。
某テレビ局で、放映があったらしく、「そう、愛媛で作っているのよね、こないだ見たわ。」と言う人が最近多くなったタロッコオレンジ。果肉に赤みがさしており、3月中旬まで樹に、ならせていたため、酸味が少なく、甘みが強い。まだまだ貴重な存在の国産ブラッドオレンジ。お好きな量が選べる量り売りなので、ぜひ試してみて。
このほか、りょくけんの代名詞であるトマトももちろん販売中。こちらもちょうど春の旬を迎えており、どのトマトも美味しい時期だ。
銀座のお店では、販売していない商品をお持ちしているので、必見だ。そして・・・。
◎藤原さんが来る。
23日には、生産者である藤原さんも店頭に立つ予定。かなりお話好きの農家さん。ぜひ一度、気になる畑の状況などを伺っていただければと思う。
どうぞお立ち寄りください。