「おいしかったから、また来たわ。」
「いつまでやってるの?」
久しぶりに、銀座以外で、期間限定販売を行っている。毎日新しいお客様がやってきてくれる。りょくけんとりょくけん商品を一から説明する。久しぶりの体験だ。
始まって早1週間が経つ。すでにリピーターのお客様がいらっしゃり、あらためてりょくけん野菜の強さを感じている(我ながら)。
伊勢丹さんのバイヤーM氏は、以前からりょくけんに注目してくれていたようで、いつ伊勢丹の催事(=期間限定販売のこと)へ弊社を招聘するか、タイミングを計っていたのだという。お話をいただいたとき、「ありがたいことだ。」と思ったものだ。
りょくけん松屋銀座店ほどの広さは無いので、デリカはもちろん出来ないし、フルラインナップをそろえることは出来ないが、普通の八百屋さんにはできないことを、と商品を選んだ。普通、催事では、単品を選んで大きなスペースに展開するし、上司からもそういう指示がでていたが、自分の判断で多数取り揃えることにした。単品販売は、期間限定であれば、売上を伸ばすが、「続かない」からだ。試作のトマトを取り揃え、じゃが玉人参にサラダ野菜、それに、オクラ、とうもろこしなどの旬の商材を並べた。伊勢丹さんの地下一階がフルモデルチェンジをしたということもあり、メディアも客数もとても多い。少ないスタッフの人数だが、なんとか対応させていただいている。
昨日から、二週目に入り、場所も移動し、少し狭くなったが、売上は維持している。野菜が毎日の食卓に上がるものだということを強く感じる。
高品質であっても高級であってはいけない。そんな思いが通じているのかと思うと、ちょっとうれしい。
お店は現在の一店舗だけでなく、複数店舗を目指している。ただ、自分たちが「出たい!」と言っても出られるものではない。先方の都合が第一優先だ。だが、「ここにも出してよ。」なんていうお客様の声が、伊勢丹さんに届けば、そこは「顧客第一志向」の百貨店さんだから、少しは考えてくれるはずだと期待している。
そして2号店出店はマストの課題。お客様や農家さんはもちろん、「りょくけん」を慕って集まってくれたスタッフさんたちを養っていかなくてはならないからだ。次のフィールドが欲しいと切に思う。
そのために、僕はがんばろうと思っている。