6/17週の日替わりごはんは、たかきびごはんだ。
たかきび?と思う方も多いはずだ。
結論だけを言うと、雑穀の一つで、鉄分やマグネシウム、ビタミンEやカルシウムが多く、スーパーフードの一つにも数えられる。
ごはんと一緒に炊くと(今回は1割ほど)、うっすらピンク色に染まり、きれいだ。
食感は粒々していて、今回使用している北海道の品種は糯種だからか、もちもちもしている。
炊き上げた姿や食感が、ひき肉に似ているので、その代わりに使うこともあるようだ。
たかきび?
と思って手が伸びなかった方も、ごはんと一緒に炊いてあるのを見たら、ぜひ一度召し上がってみてほしい。
■週替わりごはん(たかきび) 1p(約160g) 346円(税込)
ちなみに、、、(ここから長いですゾ)
中学生の地理の事業で、中国東北部の特産物として”こうりゃん”として書かれていたものが”たかきび”。
なかなか覚えられなかったので、その思い出とともに、よく覚えている。。。
だから、中国原産と思っていたら、そうではない。
アフリカ大陸原産で、エチオピアを原産地とする説が有力だそうだ。
草姿が、3mを超えるほど高くなる”黍(きび)”だから、”たかきび”呼ばれるようになっているが、植物学的には”モロコシ”が正しいようだ。
同じイネ科ではあるが、”トウモロコシ属”に属するとうもろこしや”キビ属”に属するキビとは別の属で”たかきび”こと”モロコシ”は”モロコシ属”である。
驚くことに、世界で5番目に生産量がある穀物だ(小麦、稲、トウモロコシ、大麦に次ぐ)。
とても簡単に交雑するため、品種が多く、原産地のアフリカでも、暑い場所や高原でも栽培できる名もない品種がたくさんあるそうで、主食として炊いて食べたり、粉にしてクスクスを作ったり、パンも作る。
砂糖の原料にもできるし、中国東北部ではお酒を作る。
ホウキの材料にもなっている。
19世紀になって、アメリカ大陸にも伝わり、近代的な育種方法で、改良が進み、3mにならない低い品種もあるようだ。
世界第一位の栽培量を誇るアメリカでは、家畜の飼料として使われている。
日本では、室町時代には伝わって栽培されていた。
根が深く※、米が育たないやせた土地でも育つため、山間部や、大戦後の荒れた土地でも育つため、重宝したようである。
一旦すたれていたが、現代日本において、栄養価が見直され、以前の種を使って再度、各地で栽培するようになっている。
なんとなく、ロマンを感じてしまう。。。
■たかきび 北海道産 約180g(ジッパー付きの袋入) 972円(税込)
https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/32110.html
雑穀にも、たかきびが入っている。
■雑穀 北海道産 約100g(ジッパー付きの袋入) 994円(税込)
https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/32115.html
※この根が深くまで行く習性を利用して、緑肥としても活用される。業界では、イタリア語である”ソルゴー”と呼ばれることが多い。