SKIP※の本社が渋谷から府中に移転した頃。
サンプルで届いた”サンデーレッドメロン”を商品部の同僚たちと初めて食べた。
追熟がまだ済んでいないにも関わらず、強い甘みを感じ、とても美味しかった。
「美味しいじゃない~」
当時は取引先で、後に同僚となったりょくけんの営業の方が、にこにこしながらそう言ったのを覚えている。
会議には私も含め、SKIP総勢6人。
りょくけん側からは1名だけが参加。
毎週月曜日に行われる会議は、厳しかったに違いなく、そんな中での笑顔が妙に頭に残っている。
実際、サンデーメロンはとても美味しく、ネットの張りが悪く外観が悪いけれど、味は良い!とアピールして、20年経った今も好評だった。
ただ、ここ数年、生産者が激減。
一昨年から、たった1名しか作付けしない事態になっていた。
そしてついに今年2024年は作付け0。
種苗メーカーがもう種を作らない、販売しないことを決めたからだそうな…。
サンデーレッドの種苗メーカーは、横浜植木さんであることを知っていたので、問い合わせてみた。
秘密裏にまだ販売先がある、とか、
昨年販売中止前にここに販売したから、今年も作っているはずだ、とか
後継品種はこの品種だ、とか
情報が知りたかった。
問い合わせた部署でも詳しいことはわからず、翌日、折り返しの電話をする、ということになった。
開店前の私の携帯電話に入電があったのだけれど、その答えは期待したものではなかった。
「サンデーレッドは確かに弊社の商品で、廃盤になってしまったので販売しておりません。夏に播種して11月に収穫する品種は、今のところ、推奨する品種がありません。」
いやあ、、、そういうことじゃないんだけれど…。
とてもとても残念な結果だった。
また一から、夏の美味しいメロンを探すことになった。
食べ納め、きちんとしたかったな。