「ピングレ!ピングレ入ったんですね!」
「?」
ピンクにするか、ルビーにするか迷っていると、そんな言葉が聞こえてきた。
ピングレとは何ぞや???
一人だけグレてること???
いやいや…。
愛媛から、果肉の赤いグレープフルーツが入荷した。
愛媛の田那部さんは、アボカド然り、私が興味を持っているものをよく作っていて楽しい。
以前、愛媛の双海町というところで、ビニールハウスでピンクグレープフルーツを作っている方がいらっしゃり、
お話を伺ったことがある。
残念ながら、体を壊し、その時ですら、すでに作付けはしていなかった。
また、日本では、グレープフルーツの糖度は上がらない、というのがその方のご意見だった。
日本で育てると、なんでも美味しくなるようなイメージがあるが、こと、温度が必要なものは難しい。
マンゴーのように、グレープフルーツも加温するハウスで作れば、糖度は上がるのでは?と投げかけても、
温度を上げ過ぎると、早めに落果してしまうそうで、せいぜい糖度12度くらいが限界だとおっしゃっていたっけ。
あれから数年が過ぎ、お取引のあるところから、まさかピンクグレープフルーツが出るとは思っていなかった。
「小玉ですし、外観も悪いですよ。」とあまり自信がなさそうだったので、きっと酸っぱいし、皮も分厚いんだろうなあ、
と思っていたけれど、食べてみたら、なかなか美味しい。
皮も、輸入物と変わらないくらいの厚さ。
気になって糖度を測ってみたら、糖度12~15度くらいを記録。
食べた感じはそんなに甘い!とは思わず、グレープフルーツらしい酸味や苦みを感じたのだけれど。
スタッフさんに包丁でさっとカットしたものを食べてもらったら、とても評判が良い。
「え?そんなに甘かった?」
ふと気づいたのだけれど、皮のアルベド=白い部分を残して食べるのと、皮をそぎ切りにして、果肉だけ食べるのとは
どうもかなり感じ方が違うようだ。
たしかにジュース分が多く、じゅわっと水分が口に広がり、あの苦みも少なく感じた。
もっと果肉の色も薄いのかと思ったら、かなり濃く、これはおすすめだ、と思った。
まだまだ貴重な、国産のピンクグレープフルーツ。
ぜひお試しあれ。
■国産ピンクグレープフルーツ 愛媛県産 約3㎏ 4320円(税込)~
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果汁も面白いかもしれない↓