りょくけん東京

りょくけんだより
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社長日記

金子さん、来社。

ユニクロから生まれた野菜のお店 ”SKIP”。
(株)ファーストリテイリングの子会社”FRフーズ”が運営していたお店だ。

多くの社員が、本体のユニクロから転籍した人たちで、自分もその一人だった。
渋谷の本社に出社すると、若い、変なノリの人がいた。

「いや、僕はここの会社に入りますから!」

FRフーズは、中途採用のみで、新卒採用はしていなかった。
何せ、できたばかりの会社。
新卒の方を教育するような人材はいなかった。

「ハイハイ、新卒は採用しないから。」

大学4年生の彼は、SKIPの車営業や、ユニクロの片隅で行っていた、トマトジュース営業を手伝っていたアルバイトの一人だった。

1か月後、既存のルールを破って、入社してきたのが、その彼、金子さん。
松屋銀座店のスタッフさんとして4月のオープンを経験し、半年後には、横浜のCIALという駅ビルのお店の店長に抜擢された。
私は在庫コントロールや商品部門で働いていたが、池袋の東武のお店を新規オープンすることになり、同じく店長になった。

ほとんど同じタイミングだったので、面接や研修も一緒にやったっけ。

SKIPは経営的にうまくいかなくて、翌年には解散。
想いが強かった分、金子さんのほうが先に辞めてしまった。

紆余曲折、お互いあって、浜松の(株)りょくけんで一緒に働くようになり、その後、私は小売部門を独立させた(株)りょくけん東京に移った。
金子さんは、営業のエースとして、卸部門に残った。

何を思ったのか、大分で農業法人を起こして、今はサラダリーフを巨大なハウスで育てている。
営業もしながら、生産部門して、ちょくちょく東京にもやってくる。

私が、経営的に弱気な発言をしたら、大分からわざわざ上京して会いに来てくれた。
いや、たまたま商談があったからだと思うけれど。

一生懸命、やっているつもりだけれど、第三者から見た、弊社の現状、環境をいろいろ述べてくれた。

小売りも、卸売りの営業も、社長も経験している(2回も!)人の視線はためになる。
1時間半ほど話して、最寄りの駅まで送っていった。

だいぶ差をつけられてしまったけれど、私も頑張らねば。