妻が、市に問い合わせてくれ、市内で、お盆でも診療を行っている病院を探してくれた。
車に乗って、なんとかたどり着く。
気持ち悪いのが最高潮で、看護師さんに伝わったのか、ベッドを用意してくれ、診察まで横にさせてくれた。
ありがたいものである。
診察前に問診が合ったが、なんだかまるで答えられない。
少ししてから、診察室に入ると、「なに、頭痛?ここ消火器・内科だよ。」と先生。
「でも先生、嘔吐もしています。」
うん、たしかに少ししたけれど、、、メインは頭痛だ。
「のーげー行く? CT撮りますか?」
何を言っているのか良く分からない。
「脳外科ですか? CTスキャン???」
「う~ん、分かった分かった、じゃあ、採血と点滴打って様子を見ましょう。良い?採血しますよ。」
再びベッドに戻り、採血に続いて、朦朧とした中、点滴が始まった。
周囲には時計が無く、どのくらい横になっていたのか良く分からない。
17時を過ぎたらしく、私が最後の患者だったようで、外が締め作業でやや騒がしい。
「点滴の方、まだ終わらないの?」的な雰囲気が感じられる…。
採血の結果が出たようで、医師の方が、横たわっている私のところにいらっしゃった。
「いやあ。よく分からないね。血液は異常が無いです。普通、水が飲めないとか何か食べられない、となると血にも異常が出るんだけれど、異常値がまったく無い。」
とよく分からないことを言う。
「何なんだろうね。この血液なら、水も飲めるでしょ。」
「ええ、まあ。」
「あ、そっか、熱があるんだよね。解熱剤を頓服で出しておきますよ。」
いや、頭痛も!と無言で訴えたのが伝わったのか
「-大丈夫、頭痛薬付きの解熱剤出しておきます。ただし、一度飲んだら4時間はあけてね。」
と言い残して去って行った。
点滴がはずされ、そそくさと会計をして、薬局で薬をもらい、家に戻った。