りょくけん東京

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小噺 社長日記

マスク。

ユニクロに勤めていたころ。
マスクをつけて売り場に立つ、なんて考えたこともなかった。

素顔を隠すなんて、接客の姿ではない、と指導を受けたし、指導もした。

それが、いつの間にかずいぶんと様変わりした。

SARS(サーズ)と言っただろうか、感染症の予防に効果がある、といって、一気に市民権を得た感がある。
当時は、薬局でマスクの売り切れが続出し、生産が追いつかない、といった現象もおきた。

食品や中食業では衛生の観点から、万が一、保菌者であっても、お客様に感染させる可能性が減る、ということで使用が一般化した。

風邪やインフルエンザの予防にも有効な手段として、世間的にも奨励されるようになった。
花粉症の拡大の影響も大きいだろう。

前職では、「つけるな。お客様に失礼だろ!」なんて叱責していた私も、現在では、ほぼ常用している。
満員電車の中では、風邪には移りたくないし、この12月という超繁忙期に、私は病気で倒れるわけにいかない。

11月に、急に気温が下がったときに、油断して2回も風邪を引いたが、おかげさまで、今は引いていない。

しかし変な現象も経験する。

会社の帰りにコンビニに寄ってレジで応対を受けていると、店員さんに、そわそわしながら、

「トゥーハンドレッドフィフティーエイト」

なんていわれてしまった。
ま、黙って聞いた。

海外からの観光客が増えていること。
マスクがすっかり定着したこと。

この二つの世相が反映された事象なんだろうな…。