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社長日記

松栄会!

青い旗は「松栄会」の旗。ちなみに、T.T.Mは 取引先と、ともに、儲けよう の意味だそうな。

松屋百貨店に多大なる貢献をしている、と評価される会社だけが入会できる組織、「松栄会」の総会があった。

今度の7月1日で、りょくけん松屋銀座店は12周年を迎える。
「りょくけん」という会社の屋号を使用しての小売店出店は初めてだったし、ましてやお惣菜に挑戦するのも初めてだったから、それなりに苦労した。

出店して2年目だったか、この組織への入会を推挙され、めでたく新規入会が認められた。
余程の推薦がないと、私共のような小規模事業は入会できないだろう。

虎屋、ロック・フィールド、ファイブフォックス、オンワード樫山、アニエスべーなどなど小売業界の猛者たちがその会員名簿にひしめく。
それでいて、192社しか入会を認められていないのだから、結構なステイタスだ。

社長として参加するのは3回目だったが、過去にも名代として3回参加しているので、6回目の参加だった。

それにしても慣れない。

毎年6月、松屋さんが所有・運営する船堀のパーティー会場で催される。

17時45分~19時半のおおよそ2時間の間に、株式会社松屋の概況や方針、表彰があり、続いて懇親会となる。
公式的に発表されている数字でもあるので、ここで触れても問題ないと思うが、日本の小売全体としては前年比マイナス1.1%という景況だった。
スーパー、百貨店、コンビニ と3業態に区別され、スーパーは1%、コンビニが3%強、百貨店部門だけマイナスだった。
これは、報道でも多く出ているが、主に中国人訪日客のいわゆる”爆買い”が沈静化したためである。

例えば、松屋で言うと、2015年度にくらべ、2016年は、全体で前年比118%という驚異的な数値だった。
この特殊な2016年に比べてしまうと、松屋は2017年2月期は、マイナスだったが、免税を除くとほぼ横ばい、という数値でしのぎ切った。
大きな流れとしては、150周年を2年後に控えており、それに向けて、各スペースのリニューアルを進めている。
吹き抜けだったり、8F のテラスであったり。
お客様には見えないが、裏方のストックスペースも、大幅に改善された。

秋田社長のご挨拶で、この”社長会”松栄会の歴史についても触れられた。
冒頭の写真の通り、今年は70回目を迎えた。
発足したのは、91年前、というからすごい。

大戦後、松屋はGHQに接収されていたので、それが解け、ほとぼりが冷めた昭和23年から松栄会は再開され、今年で70回目を数えるのだという。

単純にすごい。歴史の重みを感じる。

懇親会では、コース料理をいただくのだが、せっせと名刺交換も行い、認知を広める。
”りょくけん”の知名度はまだまだ低い。

そして、秋田社長や会長、常務、店長にもご挨拶に行く。
名刺交換には毎年、行列ができている。

そこで、一年の業績報告と今後のことを軽くお伝えする。

「いつも美味しくたべさせていただいてます。松屋には無くてはならない商品群なんで、とにかくなくならないように。ご無理なさらないよう頑張ってください。」
「大森さん!いつも店頭にも立たれていて、本当にご苦労されていると思います。でも大森社長がいなければ、継続できなかった事業です。大変でしょうけれど、お体に気を付けて、これからもよろしくお願いいたします。」
「名刺?!知ってるよー!で、どうなの!?大丈夫?とにかく、何かありそうだったら早めに言ってね。」

「一応、二期連続で黒字でした。でも、本当に、松屋さんのご配慮がなければ、吹き飛ぶような利益額なので、今後もなにとぞよろしくお願いいたします。」

ねぎらいの言葉と、現場からいろいろ伝わっているのだろう、正直な本音の言葉もそれぞれ頂戴して、なんだかほわーっとした。

懇親会の時間はほんの1時間。
列に並びながら、

「短いですよね~」と他の社長さんとも会話を交わす。

万歳!

少し時間もオーバーしたところで、恒例の松屋万歳、松栄会万歳と三本締めが入り、わぁ~っと盛り上がったところで閉会。

普段はなかなか食べられないオマールエビとあわびとヒレ肉がちょっとずつだったけれどいただけて、それが美味しくて英気が養われた。

特段、ファンというわけではないが、朝方、「生きている中で一番泣きました。」という著名人の毎日ブログが更新されたという報道があった。

こうして美味しいものを食べられるのも、人の話を聞くのも、仕事に打ち込むことができるのも、息子たちにご飯を食べさせて保育園に連れて行くのも、すべては生きているからこそ。

また頑張ろうと強く思った。